1.健康住宅 (2.計画・設計 3.施工店選び は下へスクロールして下さい)
シックハウス症候群にならない住宅の建て方を、まとめてみました。
なぜシックハウス症候群になるかと言いますと、住宅に使わている新建材から発生する有害な物質によって、知らぬ間に体がおかされているのです。
ですから、この様な有害な化学物質を含んでいる建材はできる限り使用しないことです。
では、どのような建材が有害であり、どのような建材が好ましいのか、具体的に述べていきます。
A. 健康住宅の第一条件として、木造住宅にして下さい。
鉄筋コンクリートのマンションに住んでいる人と、木造住宅に住んでいる人との寿命を比べてみると、鉄筋コンクリートのマンションに住んでいる人の方が、9歳も寿命が短いと言うデータがあります。
木は人の気持ちをリラックスさせる物質を分泌するなど数々の優れた特徴があります。
詳しくは 4、基礎・構造 で説明します。
B. 建材はホルマリンを含んでないものを使用します。
主に壁紙や接着剤に含まれていますから、含まれていないものを使用して下さい。
詳しくは 7.内外装仕上材で説明します。
C. シロアリ駆除剤は毒性の強い農薬ですから、人体にも悪影響を与えるのは当然です。
基礎をベタ基礎にして、床下を乾燥させておくことで、シロアリの発生は防げます。
詳しくは 4、基礎・構造 で説明します。
D, 畳にも、いわゆる防虫畳として、農薬をしみ込ませた防虫シートを使っているものがありますので注意して下さい。
詳しくは 7.内外装仕上材 で説明します。
E. 最近[高気密、高断熱」を高くかかげている住宅がありますが、これは好ましくありません。
密閉空間にすることにより、シックハウスの原因となる化学物質が、家中を循環することになり、大変危険です。充分な換気をとり、”呼吸する家”とすべきです。
詳しくは 5.断熱性能 で説明します。
F, 内壁や天井に貼られている塩ビクロスには、発ガン性物質が含まれており、廃棄したクロスを焼却すると、猛毒のダイオキシンが発生します。又、クロスを柔らかくするために可塑剤を混入します。
この可塑剤が環境に悪いホルモンを発生させます。
詳しくは 7.内外装仕上材 で説明します。
G. 塗料には多くの有機溶剤が含まれています。その中には、人の中枢神経をマヒさせる危険な物質があります。塗料の有機溶剤は短い時間に揮発して、室内の空気を高濃度に汚染します。
詳しくは 7.内外装仕上材 で説明します。
2.計画・設計
私の推奨する”家造り”は、施主もある程度の知識を身に付けて、より具体的な生活の基本方針や自分の主義主張、自分の考え方などを、設計者に伝えて、設計と監理を設計者に依頼すると言う方法です。
施主が設計者に伝える方法としては、パソコンで使える「家庭用3D住宅デザインソフト」と言うのがありますので、これを使用して、間取り図やパース(立体図)を自分で作成してみるのが良いと思います。
ソフト名 「3Dマイホームデザイナー 2001」 メガソフト
「3Dあっとホームプランナー 3」 A.I.soft
そして次に”家造り”で大事なことは、依頼した設計者によって、まず設計図面上で、本当に住みよく、地震に強い家が出来上がるかどうかです。
設計者の選び方はいろいろありますが、電話帳で地元の設計事務所を探し、直接会って話し合ってみて、相性があうかどうか確かめます。
又、インターネットで設計支援サイトを利用して、設計者リストから、自分にあった設計者を探し出す方法もあります。
設計者を選んだら
設計・監理料は一般的に総工事費の10%です。
基本設計 〜 実施設計 〜 工務店の見積書のチェック 〜 工事期間中の監理 等々で約1年かかります。
この1年間の作業とそれにかかる時間への報酬と考えると、決して高くはありません。
欠陥住宅をつかまされないための投資としては、むしろ安いのではないでしょうか。
3.施工店選び
施工点は地元の工務店を選ぶこと。間違っても、全国ブランドの「ハウスメーカー」を選ばないことです。
ハウスメーカーは広告宣伝費、モデルハウス費用などに多額の費用を使い、住宅の原価は販売価格の半分だと言われています。又、大手メーカーの営業マンの他社批判合戦で、何を信用していいのかわからず、ノイローゼ状態になっている人も多いと聞きます。
そこで、施工は地元の工務店に頼んで、設計監理は第3者の設計事務所にまかせるのが賢い方法です。
欠陥は起こってしまってからでは手遅れで、未然に防ぐことが大切です。
だから、設計監理がいかに重要か、と言うことがお解りいただけると思います。
工務店の探し方は、知人、友人、親戚、仕事関係などあらゆるネットワークを使って、紹介してもらう。
又、最近建てられた住宅を見て回り、自分のイメージに合う住宅があったら、その家のオーナーに、どこの工務店で建てたか尋ねてみる。
又、敷地の近所で現在工事中の現場を見て、現場が整然と片付いている工務店をチェックしておく。
又、依頼先の設計事務所に紹介を頼んでみる方法などがあります。
工務店が補修工事など対応してくれるかどうか、心配な場合は、公的な保証制度である住宅保証機構に加入している工務店を選ぶと、もしもの時でも保険がおりるので安心です。
これは「住宅性能保証制度」と言い、(財)住宅保証機構に登録している建設業者が、住宅の新築を届け出た場合、専門の検査員が工事中に2回審査してくれます。
完成後も、一定期間無料で補修してくれます。